メモ
本記事ではEVICIVの17.3インチ モバイルディスプレイ『EVICIV EVC-1701』をレビューしています。一番の特徴はなんと言ってもリフレッシュレートが144Hzに対応していること!ポータブルモニターにもようやく高リフレッシュレートの波が来ました!
こんにちは!モバイルモニターマニアのはしかんです。
今まで、モバイルモニターと言えばリフレッシュレート60Hzが一般的で、高リフレッシュレートのモデルはASUSの『ROG Strix XG17AHPE』など、限られたごく一部の製品のみでした。

しかしEVICIVから144Hzの高リフレッシュレートをほこる17.3インチ モバイルディスプレイEVICIV『EVC-1701』がリリースされています。
『EVC-1701』の特徴はこちら。
- 17.3インチ非光沢FHD液晶パネル採用
- リフレッシュレート144Hzまで対応
- 応答速度は5ms
- 75mmのVESA規格に対応
- ステレオスピーカー内蔵
- HDMI、TYPE-C、MiniDPの3種類の入力に対応
- スタンドカバー付属
- ニンテンドスイッチに対応
ゲーミングノートPCと組み合わせて使えば、モバイル環境でもヌルヌルの2画面でゲームを楽しめます!
気になるところまで読み飛ばす
EVICIV EVC-1701 の概要
スペック
『EVC-1701』のスペックはこちら。
ディスプレイサイズ | 17.3型ワイド |
パネル種類 | IPS(視野角178°) |
表面仕様 | ノングレア(非光沢液晶) |
解像度 | FHD (1980 x 1080) |
リフレッシュレート(最大) | 144Hz |
最大輝度 | 300 cd/m² |
応答速度 | 5ms |
消費電力 | 8W |
映像入力 | USB Type-C、Mini HDMI、MiniDP |
スピーカー | 8Ω2W |
本体サイズ | 高さ:254mm 幅:404mm 厚み:12mm |
本体重量 | 1,100g(本体のみ) 1,663g(カバー込) |
スペックから読み取れる特徴は2つ
- 17.3インチ
- 最大144Hzのリフレッシュレート
モバイルモニターといえば15.6インチが一般的。17.3インチはもう一回り大きく、迫力の映像が楽しめます。

外観と付属品
カバーはさらさらした手触り。
最近のモバイルモニターには必ずと言っていいほどついてくるスタンドカバー。このモデルにもしっかり付属しています。
マグネット式で簡単に脱着が可能で非常に便利です。
モニター本体を正面から見ると、同社の15.6インチモバイルモニター「EVC-1506」にそっくりです。
左下に空いている穴は、ペンを差し込んでスタンドとして使えるようにするためのもの。
背面にはVESA75mm規格に対応したネジ穴が空いていますので、モニターアームに取り付けて使うことも可能です。
ネジ穴は、しっかりと中身のフレームに溝が切ってあるのでモニターアームにもしっかり取り付け可能。
映像入力端子はモニターに向かって右側にあります。
左からTYPE-C給電ポート、3.5mmイヤホンジャック、TYPE-C入力、MiniDP、標準HDMIとなります。
MiniDPもついているので拡張性高めです。
スピーカーはモニター上部の左右に取り付けられていて、小さなスリットから音が出る設計です。
音質は正直そんなに良くないです。低音はほぼ出ませんし、音量を上げていくと音割れします。
Youtubeを観たりする程度であれば、音量60くらいで十分な音量が出ますし、スピーカーが横についている分、ステレオ感は感じられます。
モニター本体のエッジ部分も綺麗に面取りされていて安っぽさは全く感じられません。
モニターの左側面には電源ボタン、メニュー兼選択ボタン、OTGポートとなります。
OTGポートはMicroUSBポートですが、ここにMicroUSB - USB TYPE-A変換アダプタを接続してマウスやキーボードを接続可能です。
その状態でモニターにスマホやPCをTYPE−Cケーブルで接続すると、スマホやPCをキーボードやマウスで操作することが可能になります。
メニューボタンはボタン兼ダイヤルとなっており、非常に操作しやすいです。
続いて内容物をチェックします。
付属品
- 「EVC-1701」本体
- TYPE-CーTYPE-C ケーブル 2本
- HDMI ー HDMIケーブル 1本
- 充電アダプタ(PD対応)
- 日本語マニュアル
- 3年保証書
付属のHDMIケーブルはコネクター部分が小さくケーブルも比較的細身なので、実用的です。
電源アダプターはPD18Wに対応。サイズは小さめ。
電源プラグが折りたたみじゃないので持ち運び用ではなくて自宅用としてつかうのが吉。
大きさと重さ
モニターの大きさは、高さ 254mm、幅 404mm、厚み 12mmとなります。
厚みがモバイルモニターの中では比較的厚めの部類に入りますが、その分剛性はしっかりしているので、使っていて安心感はありますね。
本体のみの重さが1.1kg。
17.3インチともなるとさすがに重いですね。
カバー込みだと約1.66kgになります。
MacBook Air と iPadを足した重さよりも重いので、そこそこ重量はあります。
ベゼル幅は9.3mmと今どきのモバイルモニターとしては少し厚め。
とはいえ17.3インチという大きさを考えると気になるベゼル幅ではありませんが、もう少し薄くしてほしかったところ。
EVICIVのモニターを並べて大きさを比較してみました。
左から13.3インチの「EVC-1301」、15.6インチの「EVC-1506」、そして今回ご紹介する17.3インチの『EVC-1701』となります。
持ち運びやすさ重視の13.3インチか、バランスの良い15.6インチか、見やすさ重視の17.3インチか、何を優先するかによって大きさを選べるのは嬉しいです。
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13インチのMacBook Airと並べてみました。
モニターが大きいと細かい文字も非常に見やすいですし、動画を観たりゲームをプレイする際は迫力が違います。
設定メニュー
モニター本体の設定は、メニュー兼選択ボタンを押すことで表示できます。
1ページ目。明るさやコントラストの調整が可能。
2ページ目。位相などの調整が可能。
3ページ目。色調整が可能。
4ページ目。言語やOSDの表示時間等がせてい可能。
5ページ目。リセットやHDRのモード切り替えが可能。
メニュー画面の操作性は比較的良いです。
選択と決定が一つのボタンでできるので、イメージ通りに操作が可能です。
EVICIV EVC-1701 の特徴
大型で見やすい17.3インチIPS液晶パネル
17.3インチクラスになると、モバイルモニターと言ってもほぼ据え置き型のモニターと同じ感覚で使えます。
モバイルモニターは外出先に持ち出すだけではなく、室内だけでも部屋を自由に移動して使えるというメリットがあるので、一般的な据え置き型モニターよりも稼働率は格段に高くなります。

最大144Hzの高リフレッシュレート対応

リフレッシュレート確認サイト「www.testufo.com」で『EVC-1701』の性能をチェックし、正しく144Hzで表示されていることが確認できました。
この『EVC-1701』の最大の特徴と言っても良いのが144Hzの高リフレッシュレートに対応しているということ。
事務作業やブラウジング、動画視聴など一般的な用途だと60Hzで十分ですが、ゲームメインで使う場合にはかなり重要なポイントです。
ニンテンドースイッチ用だと60Hzで十分ですが、ゲーミングPCと接続して使う場合は滑らかさが違います。

EVICIV EVC-1701でアスファルト9をプレイしている様子。60Hzと144Hzではやはり滑らかさが全く違います。

75mmのVESAマウントに対応
モニター背面には75mmのVESA規格に対応したネジ穴が切ってありますので、モニターアームと組み合わせてコンパクトな据え置き型モニターとしても利用可能です。
大型モニターは作業性は非常に高いですが、インテリアにこだわりたい方や部屋をスッキリ見せたい方にはちょっと重たいですよね。
そんなときモバイルモニターのような小さめサイズの筐体をモニターアームと組み合わせて使うと非常にスッキリと見せることが可能。
色域はsRGBカバー率97%の鮮やかな表現力
キャリブレーションツールを使って『EVC-1701』の色域を測定しました。
結果がこちら。
EVICIV の色域測定結果 | ||
カラースペース | 色域カバー率 | |
sRGB | 97% | |
NTSC | 68% | |
AdobeRGB | 73% | |
P3 | 77% |
sRGBカバー率は97%と、悪くない数字をマークしています。
黄色っぽいとか青みがかっているといった不自然さはなく、使っていて気になることはありませんでした。
ちょっと感じたデメリット
持ち運ぶには苦労する重さと大きさ
厚みが1cm以上あるので、モバイルモニターとしては厚めの部類に入ります。
モニター自体の大きさが17.3インチあるので、全体的なバランスを考えるとそんなに気になるような厚みではないのですが、他のモバイルモニターと比較すると若干厚めなのが気になります。

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また、重さもモニターのみで1.1kgありますので、かろうじて持ち運びはできますが率先して外出先に持ち出したいとは思えない重量です。
ここまで大きいと普通のモニターサイズですし、どこまでをモバイルモニターと呼ぶべきなのかわからなくなってきます。
ただ、画面が大きいことによる見やすさや迫力を得られるというメリットと相反する部分があるので、室内用として屋内で持ち運んで使うのに向いているモニターだなと感じました。
EVICIV EVC-1701 のレビューまとめ
本記事では『EVC-1701』をレビューしました。
『EVC-1701』は、最大リフレッシュレート144Hzをほこる17.3インチの大型モバイルモニターです。
解像度はFHD(1920 x 1080)とごく一般的ですがヌルヌル動くので、ゲーミングノートPCをお使いの方のサブモニターにピッタリのモデルです。

よかったポイント
- 17.3インチFHDという大きなモニターで、文字や映像が非常に見やすい
- 最大144Hzの高リフレッシュレートに対応しており、ヌルヌル動く映像
- 75mmのVESAマウントに対応しておりモニターアームにも取り付け可能
- sRGBカバー率97%の色表現力。色合いも自然で用途を選ばない液晶パネル
ちょっと気になった点
- 一般的なモバイルモニターと比較すると大きく持ち運びにくい
- ベゼル幅も約9mmとそこそこ厚め
はしかん評価
品質 | モニターの質感も悪くなく付属品も揃っていて不満はないです | |
画質 | 色合いは自然で明るさも十分。144Hzにするとヌルヌルです | |
使い勝手 | メニューの操作性はGood。HDMIも標準で使いやすいです | |
持ち運びやすさ | さすがに大きくて重いので持ち運びにはあまり向いていないです |

こんな方におすすめ
- ゲーミングノートPC用のコンパクトなサブモニターを探している
- 持ち運びたいけど小さすぎるモニターはいやだ
- 自宅でダブルモニター環境にしたいけど、できるだけ部屋はスッキリさせたい
ゲーミングノートPCの良さは使わないときは片付けられたり、部屋を簡単に移動できるところにありますが、ダブルモニター化する際は、高リフレッシュレートの据え置き型モニターが一般的でした。
しかし今回ご紹介した『EVC-1701』を組み合わせれば、高リフレッシュレートのヌルヌル環境をいつでも好きな場所で使うことができます。

以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。