Baseus GaN2 Pro Quick Charger レビュー| クレカサイズの100W 4ポート充電器

本記事でご紹介する『GaN2 Pro Quick Charger』は、ハイエンドノートPCや大容量モバイルバッテリーを使っている方にとって非常に魅力的なUSB充電器です。

理由はこちら。

僕がしばらく使ってみて感じたメリット・デメリットがこちら。

充電器の小型化、高出力化、他ポート化もそろそろ最終局面を迎えているような気がします。

これ1つあれば、近い将来急速充電が必要になったときもこれ1台でまかなえますし、デバイスが増えても合計4つのポートで同時充電可能なので、あまり充電器をたくさん持ちたくない方にもおすすめです。

それでは『GaN2 Pro Quick Charger』を写真多めでじっくりレビューしていきたいと思います。

気になるところまで読み飛ばす

Baseusというブランドについて

Baseusは日本ではまだ聞き慣れないメーカーですが、2020年8月時点で全世界に600の実店舗と400を超えるフラッグシップストアを展開しており、世界中の180を超える国と地域をカバーしているグローバルメガベンチャー企業です。

Baseusのオンラインストアには充電器、完全ワイヤレスイヤホン、カーチャージャーの3つが存在していますが、社名の由来にもなっているスローガン「Base on user（ブランドがユーザーの視点から考える）」の考えに基づいた品質の高い製品を数多くリリースしています。

2021年9月現在、Amazonでは既にBaseusのショップページが存在し、充電器をはじめiPhone用MagSafe対応のモバイルバッテリーやワイヤレスイヤホンなどを購入することができます。

Baseus GaN2 Pro の概要

スペック

本記事でレビューする『GaN2 Pro Quick Charger』のスペックはこちら。

ブランド	Baseus
製品名	GaN2 Pro Quick Charger
製品型番	CCGAN100US
入力	100-240V～,50/60Hz 2.5A Max
出力	Type-C1/Type-C2 Output/出力：5V/9V/12V/15V 3A;20V 5A USB1/USB2 Output/出力：5V/9V/12V/20V 3A Type-C1+Type-C2 Output/出力：65W+30W/30W+65W USB1+USB2 Output/出力：5V 3A Type-C1/Type-C2+USB1/USB2 Output/出力：65W+30W Type-C1+Type-C2+USB1/USB2 Output/出力：60W+ 20W+ 18W Type-C1+Type-C2+(USB1+USB2) Output/出力：60W+ 20W+15W Type-C1/Type-C2+(USB1+USB2) Output/出力：65W+15W 65W：5V/9V/12V/15V 3A;20V 3.25A 60W：5V/9V/12V/15V/20V 3A Type-C 30W：5V/9V 3A;12V 2.5A;15V 2A;20 5A USB 30W：5V/9V 3A;12V 2.5A;20V 5A 20W：5V 3A;9V 2.22A;12V 1.67A 18W：5V 3A;9V 2A;12V 1 .5A
合計出力値	100W
対応充電規格	TYPE-C:PD3.0/PD2.0/PPS/QC4+ TYPE-A:QC3.0/QC2.0/SCP FCP/AFC APPLE2.4/BC12/PE+
サイズ	85.2×30.5×54.8mm
重さ	205g
電源プラグ	折りたたみ式プラグ

外観と付属品

Baseusのパッケージは結構上質なんですよね。モチーフのイエローが映えます。

内容物はこちら。

ポート構成はTYPE-Cが2ポート、TYPE-Aが2ポートの計4ポート構成。かなり使い勝手のよい構成です。

本体側面に100Wの文字。

コンセントは折りたたみ式になっているのでコンパクトに持ち運べます。

上部の角にLEDインジケーターがあります。

LEDが光るとこのように水色に光ります。

裏面には製品型番や各種認証マークが印字されています。コンセント部分にPSEマークも確認できたので国内でも安心して使うことができます。

大きさと重さ

大きさは85.2×30.5×54.8mmと100Wの高出力を誇るUSB充電器としてはコンパクト。

これ、クレジットカードの上に充電器を置いているんですが、面積はピッタリ同じ広さです。

Macbook AirやiPad Air 4、そしてiPhone 12 Pro Maxの上に充電器を置いてみました。

この充電器1台でこの3つを同時に充電できてしまいます。

重さは実測値で209.4g。

手に持ってみるとそこそこ重みを感じる重力です。

他の充電器と大きさを比較してみました。

以前レビューした同社の100W 1ポート充電器『Baseus GaN2 Fast Charger』（左側）との比較。

さすがにポート数が違うので縦幅が大きくなっています。

他の100W充電器と、65Wでポート構成が同じ4ポートの充電器とも大きさを比較してみました。

左から、65Wの「UGREEN PD充電器 65W GaN 4ポート充電器」、100Wの「Harbor モバイルバッテリー付属充電器」、そして本記事でレビューしている4ポートの『GaN2 Pro Quick Charger』、一番右が以前レビューした100W 1ポートの『Baseus GaN2 Fast Charger』です。

充電性能をテスト

M1 MacBook Airへの充電性能

バッテリー残容量が11％のM1 MaBook Airに充電したとき、約45.0Wの出力を計測。

iPad Airへの充電性能

バッテリー残容量が60％の状態のiPad Airに充電したとき、約28.3Wの出力を計測。

iPhone 12 Pro Max への充電性能

バッテリー残容量が64％の状態のiPhone 12 Pro Maxに充電したとき、約19.4Wの出力を計測しました。

iPhone 12 シリーズは最大20Wの急速充電に対応。近い値が出ました。

Androidスマホ への充電性能

バッテリー残容量が69％の状態のAndroidスマホ「Redmi Note 10 Pro」に接続したとき、約13.5Wの出力を計測しました。

Androidスマホにもしっかり急速充電できていました。

4台同時に充電した際の出力

ここからが検証本番といった感じですが、4ポート同時に接続したときのポートそれぞれの出力を計測してみました。

結果はこちら。

ポート	接続デバイス	計測結果
TYPE-C1	M1 Macbook Air	45.5W
TYPE-C2	iPad Air 4	19.4W
TYPE-A1	iPhone 12 Pro Max	6.5W
TYPE-A2	Redmi Note 10 Pro	7.7W
		合計79.1W

TYPE-Cポートの2つはいずれもデバイス側が対応している最大ワット数に近い値が出たものの、TYPE-Aポート側は4ポート使用時はTYPE-A2つ合わせて15Wまでとなっているため、合計14.2Wの出力はほぼ最大に近い値が出ています。

80Wでしばらく充電しているとそこそこ熱を持ちますが、熱っ！というほどの熱さではありませんでした。

Baseus GaN2 Fast Charger レビュー まとめ

本記事では『GaN2 Pro Quick Charger』をレビューしました。

『GaN2 Pro Quick Charger』はクレジットカードサイズながら100Wの高出力に対応した4ポートのUSB充電器です。急速充電対応のモバイルノートやタブレット、スマートホンを始め、TYPE-Aも搭載しているので小型のデバイスへの充電にも対応したマルチに使えるアイテムです。

特徴はこちら。

こんな方におすすめ

• 100Wかつ多ポートの充電器を探している
• TYPE-CだけではなくTYPE-Aの充電ポートも必要
• 将来的に永く使える充電器が1つあれば良い

100Wの高出力対応、TYPE-CとTYPE-A両方搭載という時点で、この充電器が1つあればほぼ充電できないデバイスはないでしょう。

以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。