本記事では、DELLのゲーミングノートPC『NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR』をゲーミングPC初体験のはしかんがレビューしています。
この度、「デルアンバサダープログラム」でゲーミングノートPC『NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR』のレビューに当選し、1ヶ月間お借りすることができましたのでレビューしていきたいと思います。
私がこのPCで試したかったのは、主にこの2点です。
- 動画編集ソフトの動作可否や書き出し速度の計測
- 3Dゲームのスムーズさ
そして色々と触り倒した結果がこちら。
- 動画編集ソフト「DaVinci Resolve 16」が非常にスムーズに動作した。
- FINAL FANTASY XIVもPUBGもグリグリ動く。
ゲームや動画編集以外にも、通常のアプリ起動も異常な速さでめっちゃサクサクでした!
今回は、ストレスなくゲームや動画編集が楽しめる性能をこんなにコンパクトな筐体に押し込めて来た『NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR』をじっくりとレビューしていきたいと思います。
本記事はメーカー様よりサンプル品をお借りし作成しています。

NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR の概要
まずは『NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR』のスペックを見ていきましょう。
スペック
今回レビューしたモデルは、『NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR』の標準スペックに対し、ハードドライブを512GBに拡張し、ディスプレイを4K有機ELディスプレイにグレードアップしたモデルとなります。
メーカー | DELL |
ブランド | ALIENWARE |
商品名 | ALIENWARE M15 プラチナ ・RTX搭載 VR |
プロセッサー | 第9世代 インテル® Core™ i7-9750H (6-コア, 12MB キャッシュ, 最大 4.5GHz まで可能 ターボ ブースト 付き) |
オペレーティングシステム | Windows 10 Home (64ビット) 日本語 |
メモリー | 16GB 2x8GB DDR4 2666MHz |
ハードドライブ | 512GB (2x 256GB PCIe M.2 SSD) RAID0 |
ビデオカード | NVIDIA® GeForce RTX™ 2070 8GB GDDR6 Max-Q デザイン 付き |
ディスプレイ | 15.6インチ 4K 有機EL (3840 x 2160) 60Hz,1ms,400-nits,DCI-P3 色域,Eyesafe® ディスプレ+Tobii Eyetracking テクノロジー |
本体サイズ | 高さ:17.9mm ~ 20.1mm 幅:360.5mm 奥行き:276mm |
重量 | 2.16 kg ~ |
標準で「第9世代 インテル® Core™ i7-9750H」プロセッサと「NVIDIA® GeForce RTX™ 2070 8GB GDDR6 Max-Q デザイン 付き」ビデオカードを搭載し、薄さと高性能を両立させています。

つまり、「Max-Q デザイン」のグラフィックボードが採用されているかどうかが薄くて軽いゲーミングノートPCを選ぶときの一つの基準になるのです!
ディスプレイは標準で「15.6インチ FHD 144Hz」が搭載されていますが、オプションで「15.6インチ 4K 有機EL 60Hz」にプラス30,000円で変更することができます。
今回レビューさせていただいた4K有機ELディスプレイは、色鮮やかさが見ていて非常に気持ちよかったです。

外観
『NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR』のカラーは「ルナライト(シルバーホワイト)」というマット調の少しグレーっぽいホワイトになります。本体後方の排気口付近のみマットブラックになっているツートンカラーです。
ディスプレイ背面には、光るエイリアンロゴとうっすら見える15の文字が。

裏面は六角形のエアダクトが目を引きます。ここから冷却用空気を吸い込み、後方と側面に排気するエアフロー設計です。
ゴム足は白と黒の棒状になっており、しっかりと机にグリップします。

真横から見るとその薄さが非常によくわかります。
後方部が若干高くなっていますが、それでも高さは19.5mm!非常に薄いです!

ディスプレイは最大で133度の角度まで開きます。

ディスプレイを開いた状態を真上から。
ディスプレイ付近はブラック一色。ベゼルも非常に狭く仕上がっています。
キーボード配列の特徴としては、スペースキーが短めなのと、右下の矢印キーが大きくなっています。
スペースキーはゲームでもかなり使用しますが、ポジションが気になる方は買う前に確認するか外付けキーボードを使用して回避する必要がありそうです。

接続ポート
続いてポート類を確認していきましょう。
右側面にはUSB 3.1 Gen 1 Type-A ポートを2つ搭載。
さらに右側には底面から吸い込んだ冷却用空気が排気されるダクトがあります。

左側面には左から、Ethernet ポート、USB 3.1 Gen 1 Type-Aポート、3.5mmイヤホンジャックがあります。

奥にはセキュリティーワイヤーを接続できるNobleロック ポートも装備しており、法人でクリエイティブな業務をする為のPCとしても利用できそうです。

裏側に回り込むと…。

左から、HDMI 2.0 b(HDCP 2.2対応)ポート、Mini-Display Port 1.4出力、Thunderbolt 3ポート、Alienware Graphics Amplifierポート、電源ポートがあります。

電源コネクターや本体のエッジ部分が光って、いかにもゲーミングPCという雰囲気です。
このエッジ部分のLEDの色も設定で変更可能です。

キーボードとディスプレイ
キーボードはこのPCのためにゼロから設計された「LIEN FXキーボード」を採用。
デフォルトではブルーに常時点灯しますが、RGB LEDに対応しており、自分好みの色に変更可能です。

電源ボタンはエイリアンマークになっていて、ここも光ります。

この『NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR』の特徴の一つである「アイトラッキング」機能。ゲーム配信時にプレイヤーの視線を表示したり、Windowsのタスクを簡単に切り替えたりすることが可能です。
PUBGで視線でエイムできたりすると凄い効果がありそうな技術ですね。
(現時点ではPUBGは対応していませんでした。)

ディスプレイは、標準では「15.6インチ FHD (1920 x 1080) 144Hz 9ms 300-nits 72% 色域 + Tobii Eyetracking テクノロジー – シルバーホワイト」が搭載されていますが、オーダー時にオプションで「4K有機EL」が選択できます。
4K有機ELは発色が美しく、激しい動きのゲームでも残像が少なくてパキッとした映像が楽しめます。

ディスプレイ自体の厚みは6.5mm。
モバイル用途のPCをと比較すると2mm程度厚いですが、あまり気になる部分ではなさそうです。

ディスプレイ背面のエイリアンマークも光ります。
こちらもキーボードや背面のLED同様、色を変えることが可能です。


電源アダプター
電源アダプタはかなり大きく、重いです。

それもそのはず。出力はなんと240W!2度見してしまいました。

電源アダプタにもゴム足が付いているほどです。

PCの本体の上に乗せるとその大きさがわかります。

コネクタは一般的なデスクトップPCなどと同じ3Pインレットです。

PC側のコネクタはLED内蔵で青く光ります。

大きさと重さ
PC本体だけで約2.3Kgあります。
これを重いと見るか軽いと見るか。

電源アダプタだけでもなんと1Kgオーバー。

PC本体と電源アダプタを合わせると、約3.3Kgの重量になります。
さすがに気軽には持ち出しできない重さですが、大きめのリュックに入れて持ち運び可能です。

手に持つと、このくらいの大きさ。

NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR のベンチマーク結果
ベンチマークには下記のテストを実施しました。
- CINEBENCHのスコア計測
- CrystalDiskMarkのスコア計測
- 3DMARK Time Spyのスコア計測
- FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK Ver 1.2のスコア計測
- ドラゴンクエストXベンチマークソフト Ver1.51のスコア計測
- PUBGプレイ中のFPS測定
- 4K動画編集中のプレビュー動作のスムーズさと書き出し所要時間測定
結論から申し上げると、ゲームはフルHDだとすごく快適に動作し、4K動作編集時のプレビュー表示もファンの音が気になる程度でスムーズに表示され、問題なく使用することができました。

この性能をどこにでも持ち出せて、好きな場所でゲームしたり動画編集したりできるのは可能性が広がりますね!
CINEBENCH R20 のベンチマーク結果

CINEBENCH R20結果 | NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR |
CPU | 第9世代 インテル® Core™ i7-9750H |
Core数とクロック周波数 | 6コア、12スレッド、ベース2.6GHz/ブースト4.5Ghz |
グラフィック | Intel UHD 630 |
CPU | 2020cb |
CPU(Single Core) | 412cb |
本当にノートPCですか?と疑いたくなるようなハイスコア!
CrystalDiskMark 7.0.0 x64 のベンチマーク結果

CrystalDiskMark 7.0.0 x64 結果 | NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR |
|
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
SEQ1M Q8T1 | 3277.88 | 2552.54 |
SEQ1M Q1T1 | 2080.75 | 1343.16 |
RND4K Q32T16 | 972.92 | 953.78 |
RND4K Q1T1 | 28.10 | 102.25 |
数値的にも「爆速」の領域で申し分ない速度。
ゲームの起動や4K動画素材の読み込みもストレスなくこなせます。
3DMARK Time Spy のベンチマーク結果

3DMARK Time Spy結果 | NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR |
Time Spy | 6876 |
フルHDでのスコアです。
テスト中はファンの音が激しくなりますが、常時滑らかな動きを見せていました。
これもデスクトップゲーミングPCのエントリー~ミドルクラス並のスコアですよ!
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK Ver 1.2のスコア計測
フルHDと4Kでテストを実施しました。
フルHD画質では「快適」の評価に。

4K画質では「普通」に落ちたものの、文字通り普通にプレイできるレベルに動きます。

FINAL FANTASY XV結果 | NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR |
フルHD | 8062(快適) |
4K | 3149(普通) |
この薄さで4K画質でゲームがグリグリ動く事自体が信じられません・・。
ドラゴンクエストXベンチマークソフト Ver1.51のスコア計測
こちらのフルHDと4Kの2パターンでテストを実施しました。


ドラゴンクエストXベンチマーク結果 | NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR |
フルHD(標準品質) | 13157(すごく快適) |
4K(最高品質) | 11292(すごく快適) |
最初にフルHD・標準品質で計測してかなりのハイスコアが出たので、次に4K・最高品質でテストしたところ、これでも「すごく快適」の評価となりました。
ドラクエクラスのゲームは4Kでも問題なく動作します!
PUBGプレイ中のFPS測定
PC版のPUBGも購入してプレイしてみました。
まず「フルHD」でプレイした場合は60FPS~90FPSを行ったり来たりする感じです。

テスト時の画質設定は全て最高の「ウルトラ」。鮮明度、垂直同期、モーションブラーのみ無効の状態で計測しています。
ちなみに、鮮明度、垂直同期、モーションブラーを有効にしても、常時60FPS張り付きで全く変化はありませんでした。

個人的にはこの設定が一番滑らかな感じがして好きでした!
また、解像度を4Kにすると30FPS前後でプレイすることができました。

PUBGも普通に楽しめますね!まさにモンスター級のスペックです!
4K動画編集中のプレビュー動作のスムーズさと書き出し所要時間測定
続いて動画編集です。
使用した編集ソフトは、無料なのに本格的なカラーグレーディングまでできてしまう「DaVinci Resolve 16」。

フルHDと4Kのプロジェクトでテストしました。
フルHDでは編集もプレビューも書き出しも全くストレスなくサクサクでした。
書き出し速度も30秒の動画で約25秒で完了。はやい!

このPCで書き出した30秒のサンプル動画がこちら。
続いて4K動画編集ですが、プレビューで引っかかる感じはほぼないですが、編集中のファンの回転数が高くなります。

ただ、編集作業自体はフルHD同様、ほぼストレスなくできるレベル。さすがです。
4Kも同様に約30秒の動画を書き出して見たところ、1分40秒で書き出し完了しました。
本格的な動画編集もサクサクこなせてしまうモンスターPCでした!

NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR の特徴
オプションの4K有機ELディスプレイが美しすぎる

オプションの4K有機ELディスプレイが非常に美しく、ついついYoutubeで4Kの動画を再生してしまったり、壁紙を4K対応の高画質写真にしたくなってしまいます(笑)
特に美しい風景や、夜景の写真にするとあまりの美しさにじーっ!と見入ってしまうレベルです。
手元にある4K15.6インチのIPS液晶ディスプレイを横に並べて画質を比較してみました。
左が4K液晶モバイルディスプレイで、右が『NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR』です。
4Kなので、液晶でも非常に美しい画質なんですが、有機ELの場合はコントラストが1段上で、特に赤や緑の鮮やかさであったり、黒の引き締まり方が違います。




このディスプレイだけでも買う価値あるかも・・ってくらいに美しいです・・。
NEW ALIENWARE COMMAND CENTERで細かな設定が可能
このゲーミングPCは「ALIENWARE COMMAND CENTER」というアプリでPCに関する細かい設定が可能です。
主な設定項目をご紹介しますと、まずはキーボード配色設定。
LEDキーボードはキー一つ一つに個別に色を設定することが可能です。
これにより、よく使うキーの色を目立つように設定したり、忘れがちなショートカットキーをわかりやすく表示したりできます。

高負荷のゲームをプレイしたいときなど、プロファイルを作成してゲームごとにCPUのオーバークロックを設定することができます。

こちらもアプリごとにファンの速度を設定することができます。

続いて電源パフォーマンス設定。

サウンド設定では、「オーディオ効果」や「イコライザー」など、非常に細かい設定が可能です。

オーディオ再構成プロファイルの設定は、音が聴こえてくる方向を可視化するためのツールと思われます。

「このアプリは負荷高いからファン全開にして、このアプリは静かにプレイしたいからファンの回転数を落として・・。」といった設定が簡単にできちゃいます!
Tobii視線追跡機能搭載で新しい操作体験が可能
この『NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR』のもう一つの特徴が「Tobii」という視線を追いかける機能が搭載されていることです。
ディスプレイ下部のカメラで目の動きを捉え、ディスプレイ上の目で見ている場所を円で表示させることができます。
ちなみにこのPCには顔認証機能は搭載されていません。

この動画を見ると、視線や顔の向きがゲームに反映される様子がわかります。
また、Alt + Tab で表示されるタスク切換え表示で、視線を使ってウィンドウを切り替えることが可能です。

まだできることは限定的ですが、今後の機能追加に期待したいです。
まとめ
今回「デルアンバサダープログラム」でお借りしたゲーミングノートPC『NEW ALIENWARE m15 プラチナ・RTX搭載 VR』を1か月間使ってみて感じたことをまとめます。
- コンパクトなのにゲームも動画編集もノンストレス
- 4K有機ELディスプレイは超絶美しい
すこし前まで、「ゲーミングPCと言えばデスクトップ!」という思い込みがあったんですが、今やゲーミングノートPCでも普通にゲームや動画編集が楽しめます!
また、普通にChromeを起動する際も一瞬でウィンドウが開くため作業効率も非常にアップします。
アプリ起動の速さが異常なレベルです!
さらに、美しい4K有機ELディスプレイや、どこでも持ち運べるコンパクトさが、デスクトップPCにはできない、様々な活用シーンを生み出してくれそうです。
- 指紋認証や顔認証がない
- デザインの好き嫌いが分かれる
- 電源アダプタがでかい
細かいところなのですが、ログイン時の認証が無いのは地味に不便でした。
また、いかにも「ゲーミングPC」というデザインは好きな人には良いのですが、動画編集などクリエイティブな作業を中心に考えている方にはちょっと尖りすぎている感があります。
そして、大きく重い電源アダプタ。240Wもの出力を必要とするので仕方がないのかもしれませんが、それにしてもここまで大きなアダプタは初めて見ました・・。

一度スタバに持ち込んで丸一日使ってみたのですが、となりにいた女子高生2人組にものすごい注目されてしまいましたw いろんな意味で注目を集めることができますw
とはいえ、性能的には文句なしの超ハイスペックノートPCなので、やりたい事はストレスなくこなせます。
以上、はしかん(@hashikan3)がお伝えしました。

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