宮島トライアスロン 詳細レポート。最後のラン編です。
T2トランジションエリア
降車ラインでバイクを降りた後、バイクをラックに掛けました。
ボランティアの方からラン袋を手渡され、男子更衣室に入ります。
ヘルメットとグローブを取り、靴下を履き替えます。
左足のバイクシューズを脱ぐ時、足が血まみれだったらどうしようと心配でしたが、出血はほとんどなく、血は止まっているようでした。よかった〜
傷口がめくれないように慎重に靴下を履き、ランシューズを履きます。
ラン用のゼッケンをレースベルトに1枚追加し、バイザーを被って背中のポケットにショッツを2本突っ込みます。
手にも一つ持って準備完了。
ゼッケンはバイク用もラン用も全く同じものだったので、今度からレースベルトに最初から2枚付けておくようにしよう。
ラン袋の口を縛って更衣室を飛び出します。袋の口は中身が出ないようにしっかりと結ばないといけないのですが、この結ぶスピードも大切ですね。
ランスタート
すぐのASでコーラを補給。うまい。
ランスタートしてすぐにガーミンをランニングモードに変え、スタートボタンを押しました。
自分のは405CXなので、モードを切り替えないといけません。910が欲しいけどまだまだ先ですな。
走り出すと、先程の小降りの雨が熱せられたアスファルトによって蒸発し、もわっとした暖かさが。
長い下りで冷えた身体にはとても心地よい熱気でした。暖けぇー
もう足はほぼ売り切れ。スピードも出ないので身体も熱を発する事はないだろう。しかも今のウェアは肩丸出しのトライウェアでアームカバーもゲイターも履いてない。
この状況で雨に降られたら…。絶対ヤバイ…。雨が降る前にゴールしないと!どうかもう少し降らないでくれ〜!と心の中で叫びつつ足を前に進めます。
最初の2kmまではキロ5'10のペースで走ってましたが、すぐに足が重くなり、どんどんペースダウン。
次のASでおにぎりを1つとコーラを補給。とにかくコーラがうまくて、この先ほとんどのASでコーラを飲みました。身体が糖分を欲していたんだと思います。
次々に襲い掛かる連続した登り坂
なんとか5km地点まで走り、交差点を右に曲がっていよいよ最後の難所、もみの木森林公園までの果てしない登り坂が始まります。
ランは右側通行ですが、左の反対車線には折り返して来た選手たちが凄い速さで下ってきています。
登り始めてすぐに女子の斎藤選手が下って行きました。速いな〜。本当尊敬します。
その後、カーボパーティーで声を掛けてくれた前の職場の先輩が。手を挙げてすれ違いました。彼は今度、佐渡国際トライアスロンAタイプに出場する強者。マラソンでもサブ3を達成している。さすがに速い。
登りに入って、さらにペースダウン。登りはほとんど身体が前に進まず、歩いてもほとんど速さが変わらないという所までペースが落ちました。
登っても登っても延々と続く登り…。平地になって下ったと思ったらまた登り…。
一体どこまで僕を虐めたら気が済むのですか?ねぇ神様
みたいな事を考えながら足を前に進めます(笑)
折り返し地点までまであと2km位だったでしょうか。もう気力だけで登っている時に突然右足のハムと脹脛が激しく攣りました。
暫く止まってストレッチとマッサージ。
ゴールまで持ってくれ〜。この時完走への危機感を初めて感じました。
そうだ!確か折り返しのASにマッサージしてくれる所があったような…。
そこでマッサージしてもらおう。もうタイムより完走だ!
無心で走り続け、やっともみの木森林公園の入口へ。
最後の登り坂だと気持ちを奮い立たせ、登って行きます。
公園の門の所で、思いがけない応援が。
twitterのフォロワーさんがわざわざプラカードを作って応援に来てくれていました。
本当にありがとうございます。暫く忘れていた笑顔が自然に出ました。
最終関門通過!
気合を入れ直して登り続け、最後の関門であるもみの木の折り返し地点に到着しました!関門時間の30分前くらいだったと思います。結構ギリギリだな…。
T2でバイクゴールした直後、関門時間はまだまだ先だと思っていたのに、マーシャルの方が「急いで急いで〜!関門時間が迫ってくるよ〜!」と声掛けされていた意味がやっとわかりました。
ASですぐさまスタッフの方に「マッサージして貰っていいですか?!」と声をかけ、両足の脹脛とハムストリングスをマッサージして貰いました。
痛気持ちイイ!はぁ〜ひと時の休息。
所要時間約5分。
マッサージして下さったサポーターの方と握手してお礼を言い、再スタート!
さあ最後の8km!頑張るぞ!
ここからは下り基調。慎重に最後まで走りきるぞ!
門の所ではまだフォロワーさんが待ってくれていました
マッサージして貰ってたので遅くなってごめんなさい!と心の中で呟きながら手を挙げて下って行きます。ありがとう〜!
もみの木を出るとまたちょっとした登り坂が。走って登るとまた攣りそうになったのでここからはもう登りは歩く事に。
残り5kmの地点で最後の試練が…。
無慈悲に体温を奪い続けるゲリラ豪雨
雨が…。降ってきた…
次第に雨は強くなり、大降りに…。全身びしょ濡れです。
さ、寒い〜!!
あっという間にシューズ内にも水が浸入。道も雨水によって川ができるほど。
どこまで…。どこまで僕を虐めるのですか…。昨日はあんなに日が照っていたのに…。熱中症対策なんか必要なし。必要なのは寒さ対策でした。
反対車線を走る選手もいなくなり、応援の方もグッと減りました。寒さと孤独に耐えながら足を進めます。そんな中、バイクに乗ったマーシャルの方がめちゃ笑顔で元気に声を掛けてくれます。
「ラストラスト〜!!楽しんで〜!!」
大雨なのになんであんなに元気なんだろ…。でも嬉しい…。
冷え切った腕を叩いて温めなながら、長い下りをバシャバシャと下って行きます。
もうボロボロです(笑)
下り終焉の交差点が見えてきました。こんな大雨の中でもまだ応援してくれている方がチラホラ。有難い。
交差点を過ぎて、あと2km弱の平坦区間に入りました。この辺りで完走を確信!
そしてゴールへ
ラスト1km位で雨足が弱くなり、サングラスを上げました。
77.5kmの旅もあと少しで終わりだ。今の自分には想像を絶する過酷さだったけど、何とか完走出来そうだ。長かったな。
最後の最後で雨が降ったけど、ランの最初から雨降ってたら完走出来なかったんでは?ある意味ラッキーだったのかも…。
なんて事を考えながらラスト1kmを走りました。
ゴール会場の選手を出迎えるアナウンスが聞こえ始めて、どんどん大きくなってきました。
最後の力を振り絞ってペースアップ!
会場入口手前ではゼッケンを無線で伝えている方が。
会場への左カーブを曲がってすぐ右に曲がり、大きな駐車場に設営されたゴールゲートが見えました。最後の直線!
込み上げて来るものを抑えながら、ゴールテープを持ち上げて、無事ゴール!
ゴーーーール!
ラン 20km
タイム 2時間30分なんとか切れた
目標タイムには大きく及ばず、内容もボロボロでしたが、何とか完走する事が出来ました。
応援してくれた沿道の方々や会社の上司やフォロワーさん、ボランティアの方々、もみの木のASでマッサージしてくれた方、様々な方のサポートによって、この2年間思い描いていた宮トラ完走を果たす事が出来ました。
本当にありがとうございました。
今後は、今回得た経験を活かして次回に向けて再スタートしたいと思います。
最後に、長文乱文にお付き合い頂きありがとうございました。
ゴール後編につづく。
まだ続くんかい(笑)
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【大会レポート】宮島国際パワートライアスロン大会2013【ゴール後編】
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